MyISBNの評判は?本当に4980円で出版できるのか調べてみた

自費出版といえば高額な費用がかかる中で、ネットで話題の「MyISBN(マイアイエスビーエヌ)」という出版サービスを使うと、4,980円で書籍を作ることができます。

一体、どんな仕組みになっているのでしょうか?また、実際に利用した人はどんな感想を持ったのか調べてみました。

MyISBNの評判・運営元の「デザインエッグ株式会社」と社長はどんな人?

MyISBNを利用した人の口コミ

利用者=筆者から見た特徴(利点)としては以下のような感じです。

初期費用が極めて安価。1冊出すのに税込5000円ちょっとくらい。例えば大学の教科書を出そうとすると筆者の持ち出しで最安レベルでも30万くらいかかるケースが多いようです(ネット上で確認した範囲では)。

自分で手売りする必要がない。Amazonのプリントオンデマンド(Amazonが注文を受けオンデマンドで印刷し、送ってくれる)利用なので。

れっきとしたISBNが付いているので、Amazon購入でなくても一般の書店を通じての取り寄せも可
http://d.hatena.ne.jp/lionus/20160225

これまで紙の本の出版というと、部数を決めてから印刷するという形式でしたが、このシステムでは一冊から注文を受け、注文を受けた後に印刷します。そのため在庫のリスクがなく、印刷費用は一冊あたりの販売価格に含まれる形になるので、印刷費用も不要です。
http://shuppan-myu.com/?page_id=792

こちらの口コミを読んでみると、こんなメリットがあるようです。

  • 初期費用が極めて安価
  • 自分で手売りする必要がない
  • ISBNが付いているから一般の書店で販売できる
  • 在庫を持たなくていい

ネット上の評判も調べてみました。

やはり、初期費用5,000円程度で本物の書籍が作れるというのは、インパクト大きいんですね。
逆に、MyISBNのデメリットは無いのでしょうか?

ただし、編集、デザイン、カバー作成*1まで全て自己責任(そのまま印刷してOKな原稿をpdfで入稿しないといけない)で、先方の校正サービスも、そしてこちらの校正作業(出来上がりイメージの事前チェック)もなしで、一発本番なので、なかなか大変です。
http://d.hatena.ne.jp/lionus/20160225

安く出版できる代わり、自己責任で編集作業をする大変さがあるみたいです。

  • データの作成は全て自分でやらないといけない
  • 校正や誤字脱字などのチェックは自己責任

また、ちょっと気になる記事も見つけました。

MyISBNがキナ臭い-注意しておきたい不明瞭なビジネスモデル
登録していないのでわからないが、おそらく途中の規約か何かで著作物の出版権をこの会社に設定するようになっているのかもしれない。
http://blogos.com/article/57382/

ん?出版してもMyISBNが得る利益が少なすぎるのが怪しいから、たぶん著書の権利をMyISBNに取られちゃうのかもしれないよ、という事なのでしょうか?

それは気になったので、MyISBNの公式ブログを調べてみました。

著者が自分の本を自由に販売することが出来るように、独占的な契約を求めないと明記してありますので、そこは心配ないようです。

MyISBNは誰もが簡単に気軽に使える出版サービスを目指しています。
もし大手の出版社から出版するようになりましたらMyISBN経由の出版は止めていただいて結構ですし、そういった事例が出る事を望んでいます。

MyISBNで自費出版した本の権利は、完全に著者のものになります。MyISBNが出版社でありながら、本の出版権を行使しないからなんですね。安心しました。

運営元・デザインエッグ株式会社

MyISBNを運営しているのは、大阪に拠点を置くIT企業「デザインエッグ株式会社」です。

社長はIT企業を経営する佐田幸宏さん

代表の佐田幸宏社長は33歳。「世界初のサービス」にこだわって事業を行なっている、若い社長です。

佐田さんはもともと出版業界の出身ではないそうで、自分でITの開発ができる強みと、Amazonのオンデマンド印刷を組み合わせるというアイデアから生まれたのが「MyISBN」なのだそうです。

出版業界の従来のやり方を見直して、徹底的に効率化した画期的なサービスとして、いろいろなメディアで紹介されていますね。

MyISBNで出版する時の最低価格・4980円は本当だった

MyISBNで自費出版する時にかかる最低価格は、4,980円です。書籍を自費出版するまでにかかる費用が全て含まれているので、他にお金はかかりません

以降、本が売れる度に、自分が設定した販売価格の10%が印税としてもらえるようになります。

4,980円の中に含まれているもの

  • MyISBNのシステム利用料
  • ISBNの取得費用
  • Amazon登録料

ISBNを個人で取得しようと思うと、手続きが煩雑な上、3万円ほど費用がかかりますから、これはお得だとしか言いようがありません。

印税は10%

著者入ってくる印税は、税抜価格の10%です。
例えば1,000円の本を出版した場合、印税は100円になります。

印税を引いた、残り90%の金額は、下記のような内訳に使われます。

  • 本を印刷する費用
  • Amazonの手数料
  • お客様のもとに届ける送料
  • デザインエッグの利益

Amazonの手数料や印刷費用を考えると、1,000円の本を売った場合の出版元の利益は100円前後になるようです。意外と儲からないのですね・・・。

MyISBNで出版した時の著作権

上記でも書きましたが、MyISBNで自費出版した本の権利は、完全に著者のものになります。

一般的な自費出版だと、著作権は作者のものになっても、出版権は出版社が持つのが普通みたいです。そうなると、その出版社以外からは本を売ることができなくなるんですね。

例えば、本の売れ行きが良くて反響が大きくなり、もっとよい条件で販売してくれる出版社からお声がかかったとしても、他の出版社とは契約できないわけです。

他の会社は、その辺の権利がどうなっているのか調べてみました。

Q. 風詠社から出版した本の著作権は誰のもの?
A. もちろん本を書かれた著者のものです。書店流通する場合、風詠社が発行元となる関係上、出版契約書で出版権は風詠社に設定させていただきます。
http://fueisha.com/yokuarusitumon.html

出版権は、著者(著作権者)が本を出版するときに、著者が出版社に対して、
契約によって独占的に、小説などの著作物を本にして出版することを認める権利です。
http://aoyamalife.co.jp/jihi/jm33.html

多くの場合、出版社が出版権を持つような契約になると書いてあるので、それが業界の通例みたいです。MyISBNは異業種のIT業界から生まれたサービスなので、出版業界の従来の常識にこだわらず、著者に権利を渡す方針なのかなあと思いました。

MyISBNで自費出版した本の売り方

MyISBNに登録した本を売るには、いくつか方法があります。

Amazonから紙の書籍として売る

いちばん手軽で確実に本を売る方法が、Amazonで紙の書籍を売る事です。

日本全国から、場所や時間を選ばず、どこにでも売ることができる上、本の検索機能によって、書籍の存在を知らなかった人に見つけてもらえる可能性もあります。

書店は場所に限りがあるため、店頭に自費出版した本を置いてもらうのはとても難しいことですが、インターネットであれば、ずっと在庫を置いてもらえます

Amazonで本を販売するためには、ISBNの番号を取得しておく必要がありますが、MyISBNで出版するとISBNを自動で付与してもらえるので、著者は基本的に何もしなくてOKです。

一般書店で売る

MyISBNで出版した本は全国の書店で売ってもらうことができます。本を買いたい人が書店の店頭で注文すれば、数日で書店に届きます。1冊単位での注文もOK。

クレジットカードを使えない学生さん、インターネットでの買い物に慣れていない高齢者などの方を対象にする場合、やはり書店で取り扱ってもらえるのは便利ですね。

大学の先生が、授業で使うプリントを大量に印刷する代わりに、MyISBNで出版して生徒さんに買ってもらうという利用方法も多いそうです。


この4月からの授業で、実際に活用致しております。本講の教科書として(電波)法改正があった際にすぐ対応できることも重要なメリットの一つです。
http://oitt.jp/it/20130809/myisbn

出版までの流れ

実際にMyISBNで出版するまでの流れをまとめてみました。(原稿はすでにWord等で作成してある前提で進めます)

1. MyISBNに登録する

公式サイトにアクセスして「新規登録」ボタンから会員登録します。

2. 書籍の新規登録・タイトルを決める

まずは本のタイトルを決めます。後で変更もできるようなので、エイヤ!で決めちゃいます。

3. PDFにしておいた書籍データをアップロード

WordやPowerで作成した原稿をPDFに変換しておいたものをアップロードします。横書き・縦書きのどちらなのか、カラーページもあるのかもチェック。

4. 表紙データをPDFでアップロード・データの審査

表紙や裏表紙などのデザインをしたデータを作成し、PDFに保存したものをアップロードします。
サイズを正確に指定して作らないといけないので、ちょっと大変です。

手軽にやるならMicrosoftのPowerPoint、本格的にデザインしたいならAdobeのIllustratorを使って、冊子の装丁サイズを指定します。データの作り方について、MyISBNの公式ブログにマニュアルがありますので目を通しておきましょう。

表紙デザインは端に文字を置くと裁断時に切り取られてしまうので、注意が必要です。データをアップロードした時点で、原稿に不備がないか、MyISBNのシステムが簡単な審査をしてくれます。

データが適切か審査してもらえる内容

  • 枠の中に内容が入っているか
  • 背表紙の文字はちゃんと線の真ん中に配置されているか
  • Amazonの規格どおりになっているか

どうしても自力で作るのが難しければ、表紙データをデザイナーが作ってくれる「MyCover」というMyISBNの関連サービスを使うこともできます。2万円で色や写真、レイアウトを選ぶだけで原稿の内容に合わせた、オリジナルな表紙を作ってもらえます。

5. 本の値段を決める

さあ、いよいよ、自分の本をいくらで売るのかを決めていきます。

40ページ程度の原稿だと、印刷費やAmazon手数料などが最低でも730円かかるようで、これ以上は安くできないみたい。730円で本を売ると、73円が印税でもらえるという訳ですね。

悩みましたが、今回はちょっと強気に1,500円で設定してみました!この金額の10%である150円が自分の印税となり、本が1冊売れる度に収入として入ってくる訳ですね。

あとは、著者名や書籍のジャンルを指定し、書籍のタイトルもここで確定します。

6. Amazonのページに載せる紹介文を書く

本や著者の紹介文、目次などを書いていきます。ユーザにAmazon内で検索してもらったり、内容に興味を持ってもらうためにとても大事。しっかり考えて書きましょう。

7. データの最終確認、支払い方法の選択

出版まであと一歩。書籍データの最終チェックを行い、支払い方法を銀行振込かクレジットカード払いから選びます。
もし内容に間違いがあり、後日に改訂版を出さないといけなくなった場合、4,500円の手数料がかかるので注意しましょう。

8. カード情報の入力

カード払いを選択した場合は次の画面でカード情報を入力します。これで完了!お疲れさまでした。

まとめ

MyISBNはITで徹底的に合理化されているからこそ、おどろきの低価格で書籍を出版できるということがわかりました。これなら個人でも気軽に、自分の本を作って世に送り出すことができますよね。

今って、個人のコンテンツがお金になる時代なのだと思うんです。無名な私のブログにも、毎月、10万人以上の人が訪問して記事を読んで下さっていることを考えると、誰もが本を作れるって、すごく可能性があると感じました。

4,980円で本を出版できるサービス:MyISBN

この記事を書いた人

mihoji

大阪でWEB屋さんをやっています。 WordPressを使ったサイト構築と、小規模な企業のマーケティング提案が得意です。 WordPressとIT系勉強会とビールがすき。



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