WordCamp Osaka 2018で出稿した広告のパフォーマンスを一挙公開

今年はWordCamp Osaka 2018に実行委員として参加していました。

役割としては「PRチーム」に所属していたんですが、私はここ1年ほどインターネット広告の仕事に関わっていることから、広告を担当させていただく事になりました。

具体的には、FacebookとGoogle Adwordsに広告出稿するお手伝いをしたんですが、こういったIT系イベントで、インターネット広告を出す事ってあまりないと思います。なので、今後の参考になればと思い、どんな結果だったのかをブログに書いて記録してみます。

Facebook広告

WordCamp Osaka では公式Facebookページを作っていたので、その投稿のいくつかを広告として出稿しました。投稿の内容によって少しづつ違った反響を得ることができ、なかなか興味深いと思いました。

ターゲット

Facebook広告は、広告を配信する先のターゲット属性をかなり細かく絞り込むことができます。今回はこんな方を対象にしました。

  • 地域:兵庫県、京都府、大阪府
  • 年齢:18歳〜65歳
  • 趣味・関心:Wordpress Themes、オープンソース・ソフトウェア、WordPress、コンテンツマネージメントシステム、ウェブデザイン、WordPress.comまたはWooCommerce

広告1:タイムテーブル公開

タイムテーブルが公開され、セッション内容が明らかになったタイミングの投稿を広告に出しました。どんな話が聞けるのか、知りたい人は多いのではと思ったからです。

実際の投稿の内容はこちらです。

広告のパフォーマンス

クリック率は7%くらい、クリック単価は30円。400人以上にクリックしてもらいました。
※クリック率はリーチ数とクリック数から算出。

WordPressコミュニティの知り合いが広告をクリックしているのが意外でした。身内ならすでに情報が行き渡っているものだと思っていたんですが、そうでもなかった事を気付かされました。
通常の投稿はタイムラインから流れてしまったら目にとまる事はありませんが、広告は何回も露出するので、クリックされやすいんですね。

掲載期間 2018年3月16日 ~ 3月30日
コスト 14,000円
クリック数 469回
リーチ数 6,222回
インプレッション数 13,620回
クリック単価 30円

反応した人

ターゲットとしては男女どちらにも配信したのですが、リーチ数(広告を最低1回見た人の数)もクリック数も男性が多かったようです。

広告2:パーラービーズ体験

写真がかわいらしいので、反響あるかな?と思って出稿してみました。実際の投稿はこちらです。

広告のパフォーマンス

クリック率は3%くらい、クリック単価は61円。

掲載期間 2018年5月9日 ~ 年6月1日
コスト 2,500円
クリック数 41回
リーチ数 1,297回
インプレッション数 2,363回
クリック単価 61円

クリック率が先ほどの7%からはかなり落ちますが、短略的にパフォーマンス悪いとは判断できない理由を、下記で書いてます。

反応した人

ダントツで女性の反応が多かったのです。男性がクリックしなかったため、パフォーマンスが悪かったのかな?と推測しました。女性に絞って配信していたなら、かなり反響のよい広告だったはず。

広告の配信先

Facebook広告は、自動的にInstagramなどにも自動的に配信されます。Facebookが、ここには配信したらパフォーマンス上がりそう、と思ったら配信する仕組みのようです。この広告、他の媒体にはほとんど配信されなかったみたいですね。

広告3:あなたがWordCampに参加するメリット

公式ブログで、WordCampに参加する方にとってどんなメリットがあるのか、という記事を書かせてもらったのですが、わりと反響あったので広告にも出してみました。

広告のパフォーマンス

クリック率は7%くらい、クリック単価は23円。クリック単価は最安値となりました。

掲載期間 2018年5月9日 ~ 6月1日
コスト 2,500円
クリック数 111回
リーチ数 1,651回
インプレッション数 3,598回
クリック単価 23円

反応した人

全体的な男女比に大きな差はありませんが、20代・30代の女性からの反響がずいぶん多いですね!

広告の配信先

この広告はInstagramにも配信されたみたいです。20代・30代の女性から反響が多かったのは、このせいなのかな?

Google Adwords

今回は、Google Adwordsにも出稿しました。予算が10,000円くらいと低予算だったので、通常のキーワード広告だとすぐに資金が尽きてしまうと思い、ディスプレイ広告のみに絞って配信することに。

低予算で配信できる「インテント広告」を利用

利用したのは、Googleの「インテント広告」です。昨年末あたりから始まった新しいタイプのディスプレイ広告で、興味関心の属性を指定すると、AIが学習しながら最適なユーザーを見つけて、自動的にバナー広告を出してくれるというものです。

よくあるリタゲバナーは、サイトをすでに訪問した人に対して表示されますよね?でも、インテント広告は、サイトをまだ訪問していない人でも「たぶんこの人、このバナークリックしそう!」って思ったら、広告を出してくれるんです。

広告のパフォーマンス

クリック率は0.3%、クリック単価は47円。

クリック率はそれほど良くはなかったですね。配信期間も予算も少なかったので、AIの機械学習が十分にできてなかった可能性もあるのかなあと思ったり。
それでも、クリック単価が安いのもあり、200回以上もクリックされているのは素晴らしいと思いました。

今回は、参加登録申し込みまでのコンバージョン数を取れていないのですが・・・WordCampの公式サイトでも効果測定ができるのであれば、もっと正確な数字が見れて面白かったのになあ。

上限クリック単価 100円
クリック数 221回
表示回数 67,982
クリック率 0.3%
平均クリック単価 47円

クリエイティブ別のパフォーマンス

3種類のクリエイティブを入稿しましたので、それぞれのクリック率をご紹介します。

レスポンシブ広告:0.35%

画像やロゴとテキストを別々に入稿し、Googleが配信先に応じて適切にレイアウトしてくれる広告です。これがいちばんクリック率よかったです。

728×90バナー:0.31%

次によかったのはこれ。けっこう意外でした。

300×250バナー:0.29%

こちらのサイズのほうが、なんとなくクリックされやすいのかと思っていたのですが、あまり良くなかったです。

まとめ

イベントの集客の経験値があまりなかったので、今回、実行委員で広告を担当させて頂いたのは、とても勉強になりました。

WordCampの運営に関わって6年になりますが、本当に良いイベントだと思うのです。身近な方には、オススメだよ!と直接お伝えすることができますが、もっと多くの方に知ってもらうにはどうしたらいいのか、いつも悩みます。

広告がひとつの解決策となったら良いなと思うし、私はもっともっと、集客全般の知識や経験値を増やして、お役に立てたらいいなあ。

この記事を書いた人

mihoji

大阪でWEB屋さんをやっています。 WordPressを使ったサイト構築と、小規模な企業のマーケティング提案が得意です。 WordPressとIT系勉強会とビールがすき。