WordCampTokyo 2017に参加してきました

2017年9月16日・17日に、東京・新宿の「ベルサール新宿グランド」にて開催された、WordPressの大規模イベント「WordCamp Tokyo 2017」に参加してきました。

WordCamp Tokyoは年に1回開催されているのですが、私は今回で4回目の参加になります。今年も全国からたくさんのWordPressユーザーや開発者が集まり、大盛況でした。

参加したセッションの内容や感想をいくつか、ブログに書いてみたいと思います。


WordCamp Tokyo 2017で参加したセッション

ダイエット記事から考える 情報発信をする上で知っておきたい科学的根拠のこと

https://2017.tokyo.wordcamp.org/session/ad-1/

スピーカー:朽木 誠一郎 さん

健康に関するコンテンツをWebで情報発信をするとき、エビデンス(科学的根拠)はどうやって確保すればよいかというお話でした。

ダイエット記事、こうやったら痩せた、みたいな記事はすごくアクセスを集める反面、何を根拠にしているのか、情報の出所がハッキリしないものが多い。
人に対して有効かどうか、ダイエットに効くのかどうか、ということを科学的に証明するためには、専門知識が必要となり、気が遠くなるほどの時間がかかるということです。

とはいえ、全ての情報を疑って否定してしまうと、
それはそれで、人生がつまらなくなるかもしれませんよね。

そういった状況で、Webで健康情報を得ようとするときには、下記の3点に気をつけようというお話でした。

  • まずは疑うこと
  • 信じられる人を見つけること(全面的に信じるというわけではなく、一定の範囲で信じられる人を見つける)
  • 情報を更新すること(昔の知識にとらわれない、新しい情報を確認する)

仕事でLPやブログ記事の制作に関わることがありますので、健康や美容に関する情報をどのように扱ったらよいのか、けっこう悩みます。

医療情報のエビデンスを一生かけて確保するまでコンテンツを作れないとなると、経済活動がなりたたない気もしますし。かといって、発信する情報に責任を持ちたいし。答えはまだ出ていません。


Gutenberg が切り開くWordPress の新UX

https://2017.tokyo.wordcamp.org/session/ad-2/

スピーカー:西川 伸一 さん

「Gutenberg」とは、WordPressの新しいエディターの名称です。

デモ動画を見せていただきましたが、表示画面を見ながら、編集したい箇所を変えることができるようになっていました。
いわゆる、ウェブサイトビルダーみたいな直感的な操作で、JimdoやWixみたいなかんじの使い勝手になっています。

一般の人が、自分の手でウェブサイトを作ることが、より簡単になったと言えます。

私は使った事がないのですが、今までも、プラグインを使って同じような事ができるそうです。
しかし、仕様がバラバラなため、プラグインをオフにしたり、別のプラグインに変えるとショートコードの嵐みたいな状態になるのだそうです。

Gutenbergが実装されるようになれば、プラグインもGutenbergをベースに開発される流れになるだろうということで、エディタの仕様が統一されることになりそうです。

Gutenbergの登場は、各関係者にどんな影響があるのでしょうか?

制作者、クライアントワークやっているひとにとっては、
ただ作っているだけで付加価値の提案ができない場合、仕事がなくなってしまう可能性があります。

テーマ、プラグイン作者とっては、Gutenbergの対応を迫られるかもしれません。

ユーザーの立場にいる人は、さっそく使ってみて、バグなどのフィードバックをしてみましょう。
開発の手助けとなり、よりよいサービスになることだと思います。

従来のWordPressの管理画面は、ブログを書くだけならともかく、少し凝ったページを作ろうとすると、一気に難しくなります。Gutenbergのように、直感的に入力できる仕組みがあると、ユーザーにはとても喜ばれそうです。

ダウンロードはこちら:


地方Web制作者とWordPress ー僕がどのようにしてWordPressに関わるようになり、独立するに至ったかー

https://2017.tokyo.wordcamp.org/session/ef-4a/

スピーカー:北島 卓 さん

今回のWordCamp Tokyoでは「ランチセッション」という枠があり、お昼にサンドイッチをもらって(先着順で数に限りがあります)食べながら、セッションを聞くことができました。これはありがたいですね!

確認画面と完了画面などを細かく設定できることで有名なお問い合わせプラグイン「MW WP Form」や、軽量で多機能なカスタムフィールドプラグイン「Smart Custom Fields」などを開発されている、長崎のエンジニアである北島さんのお話を聞きました。

北島さんは、会社員時代に激務でかなり苦労をされたそうですが、その代わり、ヒアリングからデザイン・コーディング、サーバの構築までやったことで、これならフリーランスをやっていける、と独立されたそうです。

フリーランスになったばかりの頃は、案件をこなす傍ら、自作のプラグインやテーマを作って発表しても特に反響がなく、心が折れがちだったとのことだったとか。

その後、世界的に有名なお問い合わせフォームのプラグイン「Contact Form 7」を開発されている三好さんと対談したことをきっかけに、WordPressのコミュニティと出会い、仕事や人脈の幅が広がっていって、今に至るというお話でした。

こういった良い流れに乗っていらっしゃるのは、北島さんが継続してアウトプットをしてきたことが、すごく大きいんじゃないかなあと思いました。

実は私、北島さんがWordPressのコミュニティに来られる前から知っていて(なんの自慢)、検索からMW WP Formプラグインを知って案件で使わせてもらったり、ブログを拝見して、WordPressの技術的な情報がたくさん書かれていたので、この人すごいなーと思っていたのでした。
それから随分たってから、実際にお会いした北島さんは、思っていたとおり好印象でした。

私は大阪に住んではいるものの、市内からかなり遠かったり、3人の子どもがいるので、なかなか思うようにうごけない状況をもどかしく感じることがあります。

でも、北島さんをみていると、継続して情報発信やアウトプットをしていくことが自分の仕事や人生を切り開いていくという可能性をすごく感じるので、自分が何を考えているのか、何ができるのか、何がしたいのか、これからも頑張ってやっていこうと思いました。


他にも、いろいろなセッションに参加したのですが、朝早かったので、だんだんパワーダウンしてメモをとれていません。。

今年もお約束のLT大会があり、関西のWordPressコミュニティでよくお会いする方たちが、ネタ満載の渾身のLTを披露されていました。

今年のWordCamp Tokyoは、ほんとにセッションが充実していて、聞いてみたいものが盛りだくさん、何を聞きにいこうかと迷うことがいっぱいありました。
WordPressの技術的な話題だけではなく、コンテンツ制作やディレクション、マーケティングなど、話題の幅も広く、とても楽しめました。

スタッフのみなさま、ありがとうございます&おつかれさまでした!

この記事を書いた人

mihoji

大阪でWEB屋さんをやっています。 WordPressを使ったサイト構築と、小規模な企業のマーケティング提案が得意です。 WordPressとIT系勉強会とビールがすき。