広告文の書き方と実践をしたよ:Mama Marketing Laboセミナー5回目・6回目

リスティング広告の研修、まだ続いています。まだ折り返し地点。
これまでの概念的な学習から実践編に移り、内容がむずかしくなってきました。
前回の内容が未消化なまま、次の研修の日がやってきたりで、参加者みんなでヒーヒー言ってます。

とはいえ、わたしはWeb業界のすみっこに10年いて、ここ2年はマーケティングの勉強を細々とやってきてるというアドバンテージがあるからマシなんだと思う。
ここには、まったく畑違いなキャリアでイチから勉強に来ているママたちもたくさんいて、普段は家で赤ちゃんと過ごす生活をしている中、赤ちゃん連れで出て来て、研修の託児サービスに預けながら勉強しているんだから、ほんとにすごい!わたし、乳児のお世話をしながら、新しい事を勉強する気力はなかったなあ、としみじみ思うのでした。

ここ2回ほどは、広告文の書き方を学んだ後、課題となるサイトを見ながら、サイトの訴求点やターゲットを考えて広告文を何パターンか書くというのをやりました。今回もその振り返りです。


リスティング広告におけるユーザーの特徴

リスティング広告はWebにおける「辞書」の役割を持っている。ユーザーは自ら検索したキーワードを「無意識に探す」傾向にある。

広告文の基本的な型みたいなもの(フレームワーク)があるので、そのパターンに沿って作ればいい。

基本の型「何を+だれに+どのように」

「こちらがみせたい広告」ではなくて「ユーザーの行動を促す広告文」を作ることを意識する。「買って欲しい、申し込みしてほしい」と、自分の思惑を一方的に伝えるのではなくて、ユーザーが行動したくなる広告文にすることが大切。


広告文を作成するポイント

1. キーワードを広告文に含める

ユーザーが検索する時、ユーザーは検索結果の画面を見ながら、自分が入力したキーワードを探す。なので、広告文にもキーワードを必ずいれると目に止まりやすく、成果がでやすい。

ユーザーの目線は:上から下へ、左から右へ、動く。
なので、

できる限り、説明文よりもタイトルのほうへキーワードを入れる
できる限り、タイトルの前の方へキーワードを入れる

★3秒でわかるようにする

大前提:ウェブサイトの情報をじっくりみる人はいない。
3秒ルール:ユーザーは自分に必要な情報があるかどうかを3秒で判断している
なので、3秒でわかる内容にしないといけない。

★キーワードを細分化する

ざっくりとしか分けられてないと、広告文もざっくりしてしまう。
キーワードを細分化することで、ターゲットが明確になる

  • 悪い例:車購入
  • 良い例:プリウス購入

2. 商品やサービスの強み、ユーザーにとってのメリットを強調

こちらが思う強みではなく、ユーザーにとってのメリットを記載する。

商品やサービスは具体的に記載
– 「XXXX受賞」「XX監修」「産地直送」

競合との差別化ポイント、ユーザーにとってのメリットを書く
– 「XX%OFF」「XXまで限定」「送料無料」

かならず競合と比較してから書く。
競合とあきらかに負ける内容であれば、書いたら逆にマイナスになるかも。

例)
他社:送料500円  /  自社:送料1000円

3. アクションを促す文言

実際にユーザーに行ってほしいアクションを記載。行動を促す文言を書く。ユーザーを能動的に動かせるようにする。

ユーザーが「何をしたらいいのか」理解してイメージしたままの状態で、広告からサイトに入ると、ユーザーがアクションを起こしやすい。

例)
– 資料請求はこちら
– オンライン予約受付中
– 今すぐお問い合わせ
– ご注文はこちら
– ダウンロードはこちら
– 見積もりを依頼する

4. 広告とリンク先ページの内容を一致させる

ユーザーは求めていた情報が見つからなければ、すぐ離脱してしまう。
3秒で欲しい情報がなければ、サイトから離脱する。

広告文とリンクしたページにつなぐ。

例)プリウス購入
→ 悪い例:トップページ
→ 良い例:プリウスのページ

5. 広告表示オプションの使用

サイトリンクオプション、コールアウト、など。
さらに魅力的な広告文をつくることができる。

例)
季節的なプロモーション、ユーザー視点での有益なページへ誘導
ビッグワードで誘導した場合のユーザーの意図の理解


補足説明

現在のGoogle Adwordsは「拡張テキスト広告」という形式になっている。

広告文に使える記号・・・GoogleとYahooで異なったり、定期的に変わるのでネットで調べよう

クリック率が上がるポイント

  • 期間限定であれば日付をいれる
  • 「家具」ではなくて「ソファやベッド」など、具体的な言葉を入れる

具体的な数字は大切

  • 簡単 → 1分で簡単
  • たくさん → 30万のデータから予想

サイトリンクオプション

LPなどのペライチサイトでも、訴求ポイントをたくさん増やせることができるので、積極的に使う。
枠が増えたほうが順位が上がりやすい。

コールアウト

サイトリンクのリンクがないバージョン

他にもこんなオプション

  • 電話番号表示オプション
  • 住所表示オプション(来店型の店舗なら有効かも)
  • レビュー表示オプション

新しい広告オプションを使ってないところもあるのはなぜ?
新しい機能を知らない、知っていても手がまわっていない場合も多い

パラメータ設定

CPC広告からのアクセスをきちんと判断できるようにパラメータを設定する
https://ga-dev-tools.appspot.com/campaign-url-builder/


雑感

自分の思う強みじゃなくて、ユーザーにとってのベネフィットを訴求するって、マーケティングの基本だと思うけど、広告文を考えるとその点がすごく明確になるなあと思いました。

たとえば化粧品とかで「皮膚科医が監修!」みたいなキャッチコピーはよく見るけど、それは自分が思う強みであって、顧客のベネフィットじゃないよね。

それよりも「ブツブツ、ザラザラ肌の毛穴が消える!」とかのほうが、ぜったいユーザーの気持ちを動かすことができるはず。

広告文を作る実践編は、もっといろんなことをやっているのですが、まとめきれていないので、また書きます。

この記事を書いた人

mihoji

大阪でWEB屋さんをやっています。 WordPressを使ったサイト構築と、小規模な企業のマーケティング提案が得意です。 WordPressとIT系勉強会とビールがすき。