WordBenchについて、わたしもわたしなりに考えてみた

2018年6月14日、WordBench運営チームより「サービス終了のお知らせ」というブログが発表されました。
とてもざっくりとした内容としては、下記のとおりです。

  • 各地のWordBenchサイトをとりまとめていた、Wordbench.orgサイトは閉鎖する
  • 今後はグローバルなWordPressのローカルコミュニティ組織「WordPress Meetup.com」に準じて活動してほしい
  • WordBenchの組織が拡大する中で、コミュニティを私益のために悪用する人が出てきてる
  • 今後はWordBenchの名前を使わないで活動してもらいたい

この発表を知って、WordPressコミュニティに関係してきた人たちは、少なからず驚いたり、いろいろ考えたり・思ったりしたのではないでしょうか。
私もかなり衝撃を受けたものの、その思いをどうしたらいいのか分からずにいました。

そんな中で、男木島の西川さんがブログを発信して「みんな自分のブログで書いたらいいじゃん」と言っていて、なるほどと思ったので私も書いてみます。

WordPressは、パブリッシング・プラットフォーム。情報発信のためのプロダクトなんですよね。みんなで思ったことをブログに書くって、とてもWordPressらしくて素敵。

WordBenchの名前は残して欲しい

個人的にいちばんビックリしたのは、やはり「WordBench」の名前がなくなることでした。
改めて思ったけど、慣れ親しんだ名前って、ものすごいパワーを持っているんですね。結婚して姓が変わったときにも感じたのと同じような、自分が自分じゃなくなるような。

名前が変わるだけで、実態やそこに居る人たちに変わりなかったとしても、ここ数年親しんできた名前が突然なくなるのは、とてもショックでした。

運営チームからのブログには「混乱をさけるため」という理由からとの事でした。でも、逆に、名前が突然なくなることで、もっと混乱するのではないかとも思ったり。名前を変えるためにかかるパワーや混乱、これまでにWordBenchの名前で築いてきたものをリセットする必要性は、正直、よくわかっていません。

これからも、WordBenchじゃ、だめなのかなあ?

WordBenchの名前を悪用する人問題は、きっと自然に淘汰される

ここ最近のWordBenchの運営に見直しが入ったことの発端として、下記のような事が書いてありました。

次第に本来の目的から逸脱した利用が見られるようになり、地域コミュニティの利益よりも私的な利益を優先した行為、他者を傷つけるような言動など、たくさんの問題が表面化するようになっていました。

たしかに、ここまで大きな組織になれば、いろんな人が現れるし、そういった人がいてもおかしくないとは思いました。具体的に何があったのかは知りませんが、運営チームの方たちの負担や悩みも多かったのではと思います。

しかし、こうして誰でもが情報発信できる世の中でもあるし、WordPressコミュニティの多くの人たちは、親切で志たかい人たちだと思っていますから、変な人が現れても、自然と淘汰されていくのではと思っています。

WordBenchの名前を変えたところで、変な人がいなくなるわけじゃない。なので、WordBenchを無くしてもあまり根本的な解決策になってない気もします。

Meetupのルールを基準に、各地のBenchでローカル・ルールを作ったらいい

WordBenchは、これだけ多くの人が集まる組織ですから、なんらかのルールがあるほうが運営がスムーズなのは確かです。

基本的には、グローバルに定められた「Meetup オーガナイザーのハンドブック」に従うにしても、それだけでは、実際の現場の判断に困る事はたくさん発生すると思います。

なので、その地域や集まる人の事情に合わせたローカル・ルールを、各地のWordBenchで管理していけば良いのではないでしょうか?

話は少しそれますが:私、今年は公立小学校のPTAをやってるんです。PTA組織って、全国PTA協議会→近畿ブロックPTA協議会→大阪府PTA協議会→地区PTA協議会、みたいな感じで組織されていて、日本全国、どの学校も概ねやっていることは同じだけど、運用レベルの細かいことは、学校ごとに規約を作ってやってるんですよね。

具体的には、ほぼどの学校もPTA広報誌をつくってるけど、それを年何回・何人で・どうやって作るかなんてことはその学校のPTAに任されています。

そんな感じで、大きな流れは世界中のMeetupに準じるけれども、現場の判断は現場の運営者が決めていったら良いのではないかと。

この心地よい大好きな場が、もうしばらく続きますように

いろいろ書いたのですが、どんなかたちであれ、WordPressのコミュニティが存続してくれたらいいなあと願っています。

2012年からWordBench大阪のお世話役チームに入れてもらい、もう何年もWordCampの実行委員やスタッフをやってきているのは、ここのコミュニティにいる人たちが好きで、この場にいる自分も好きになれるからです。

そんな場所を作ってくださった運営チームの方たちに心から感謝しつつ、これからも、WordPressコミュニティの灯がともされ続けますように、と願っています。

※写真はWordPress10周年イベントをWordBench大阪でやったとき@kokona_sanが作ったケーキ!

この記事を書いた人

mihoji

大阪でWEB屋さんをやっています。 WordPressを使ったサイト構築と、小規模な企業のマーケティング提案が得意です。 WordPressとIT系勉強会とビールがすき。